LaTeX文書編集ソフト “WTeXEdit”

       著作権者:松原邦彦
       ソフト種別:フリーウエア
       ◎対応OS: Windows 10/11
 
       使用目的:TeX, LaTeX, pLaTeX などの文書編集専用に作成されたソフトです。
            日本語、英語いずれのTeX文書作成にも対応します。
       機能:
           ○TeX 特有の命令の組み込みにワンクリック入力のインターフェース付。
            各種環境、構文、ギリシャ文字入力、特殊記号、数学的記号など。
           ○編集中のTeXファイルをLaTeX, pLaTeX, コンパイラにワンクリックで連携実行。
           ○エラーメッセージ分析機能。(エラーの箇所検索、エラーヒント表示)
           ○仕上がりを見ながら編集できます。(編集画面とビュアを上下または左右に配置)
           ○テンプレート貼り付け機能。(TeXテキストの新規作成時)
           ○テキスト中の章節一覧や式番ラベル一覧表示機能および章節間移動機能。
           ○作図ヘルパー機能。グラフ描画から作図コマンドを組み立てます。
             直線、破線、矢印付き直線、矢印付き破線、円、擬似円弧、楕円、図中の文字挿入。
           ○Wordなどの文書を.txtファイルに保存し、TeX文書に書き換える場合を想定。
             数式記号、特殊記号などを連続変換できる機能を備えます。
           ○文献データベースによる参考文献リスト作成機能、索引リスト作成機能。

           ●頻繁に使われるプレアンブル記号のテキスト色を付けて識別しやすいようにしました。
                使用頻度の少ないプレアンブル記号は必要の都度選択的に色識別をします。
           ●GSview を.ps ファイルのプレビュアとして設定しました。予め Ghostscript, GSview の
                インストールがされていることが前提です。
           ●外部エディタを使用することが出来るようにしました。詳細は付属のマニュアルをご覧下さい。
           ●Undo, Redo 機能を組み込みました。これに伴い起動時バックアップ機能は外しました。

      (Note):
            LaTeX コンパイラその他はTeX LiveのpLaTeXおよびLaTeX を念頭においています。
            デイレクトリ構成はそこで推奨されている形を前提に予め組み込んでいます(デフォルト)。
            しかしディレクトリ構成や使用LaTeXコンパイラ等はオプションで任意に変更できます。

            下記をクリックするとダイアログボックスが表示されますから適当なディレクトリへ保存して下さい。
            zip圧縮ファイルです。概略は(readme.txt)使用手引きは(wtexdman.htm)です。

WTeXEdit 使い方 Q and A

Q1 
 Windows 10 でTeXコンパイラを走らせたとき ! I can’t write on file …..log 等のエラーが出る。
A1 これはコンパイラがログファイルそのほか中間作業のためのファイルを同フォルダに作ろうとして作成の許可が与えられていないことを示しています。
 以前にWindows XPで作られたフォルダまたはファイルで発生します。Windows 10 の運用でセキュリティが厳しくなったためですから既存のファイルとフォルダに書き込み許可を与えて下さい。
 該当ファイルをエクスプローラ上で表示して右クリックして「プロパティ」を選択し、「セキュリティ」を表示して「ユーザー名」を選んでから編集をし、書き込み許可を与えて下さい。
 なお WTeXEdit 5 以降ではインストール時にプログラムをシステム管理者レベルで起動するようにしていますから通常の運用ではこの問題は発生しないはずです。
Q2 
 Windows 7 で何か問題が生じますか。
A2 特に問題ありません。ただし時々問題が存在します。新たにフルインストールを行ったときは問題ありませんが、バージョンアップしたとき、オプションパラメータを記録したファイル wtexedit.opt が更新されているにもかかわらず、WTeXEdit を立ち上げてみるとパラメータ設定が何一つ更新されていないという場合があります。
 これは Windows 7 特有の問題から発生しているのですが、次の事情によります。
 windows 7が内部に頻繁に使われるデータファイルを勝手にコピーしてバーチャルにストアしていることです。これを優先して読み込みますので、データ更新が反映されないのです。Ver 2.7 では wtexedit.opt 上のデータの一部が更新されますので Ver. 2.6 から バージョンアップしたときに上記の問題が発生します。
 このときは次の操作をして下さい。
(1) Explorer ファイル wtexedit.opt を C: ドライブについて検索して下さい。
(2) WTeXEdit 本体をインストールしたフォルダー以外のフォルダー、「c:\ユーザー\xxxx (ユーザーネーム)\appData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\WTeXEdit」 にオプションデータファイル \wtexedit.opt が見つかったらそれを削除して下さい。

WTeXEdit のUndo 機能についてQ1 
 Undo機能は実装されていますか?A1 WTeXdit7およびWTeXEdit 5 ではUndo/Redoともに装備しています。
 旧バージョン 2.7ではUndo機能は装備されていません。
 WTexEdit7では .tex ファイルを読み込む度にバックアップファイル .t$$ を作成します。
 新旧バージョンともメインメニューの「ファイル」においていつでもバックアップファイルをとれるようにしてあります。

WTeXEditの操作についてQ1 
 あらかじめ WTeXEdit のマニュアルなど見たいのですが。A1
ここ(wtexdman.htm)で閲覧できます。これはダウンロードファイルに含まれるものと同じものです。

Q1 
 TeX/LaTeXのエラーヒントデータは時々更新されると聞きましたが、更新はどのようにするのでしょうか。
A1 TeX/LaTeXコンパイル中に発生するエラーを分析して、エラーの箇所を検索すると同時に、エラーの原因についてヒントを表示しますが、そのデータは時々更新されます。次の場所からダウンロードして、WTeXEdit が置かれていると同じフォルダーにある WTeXErr.txt ファイルに上書きして下さい。(2007.12.20)
WTeXEdit7用エラーヒントデータ(2023.11.25)

WTeXEdit を使用してみて、コメント・評価がありましたら次のページに書き込んでください。
 ソフトライブラリ ベクターの評価ページ

WTeXEdit の関連ユーティリティのインストール方法紹介

 WTeXEdit は Tex Live には含まれないいくつかのツールを利用できます。WTeXEdit を最大限利用するためには以下のユーティリティがインストールされている必要があります。それらのインストール方法を掲げておきます。

  • スペルチェッカー Aspell:
    GNU Aspell(Win32)からダウンロードできます。
    プログラムと付属辞書の専用フォルダーをつくり、その中に\binと\dicを作成し、 必要なファイルを入れておきます。
  • Ghostscript:
    1. まず旧版がインストールされているかどうかを調べます。
      もしあるならしっかりとアンインストルします。ただし書き換えたファイル等がある場合は別場所にバックアップを取っておきます。
      Windows では「スタートボタン」-「コントロールパネル」-「プログラム」-「プログラムと機能」-「プログラムのアンインストル」で行います。
      さらに旧版のフォルダーに Ghostscript Fonts が残されているのでそれも手動で削除します。
    2. 環境変数をチェックしておきます。
      Windows 10 の場合:「スタートボタン」-「設定」-「システム」-「詳細情報」- 「システムの詳細設定」とクリックすると下部に「環境変数(N)…]ボタンがありますから、これをクリックする。
      Windows 7の場合:「スタートボタン」-「コントロールパネル」-「システムとセキュリティ」-「システム」-「システムの詳細設定」とクリックするとこの中に「環境変数(n)…]ボタンがあります。
      もし旧バージョンのGhostscriptに関係するpathが書かれていたらそれを新バージョンのpathに書き換えます。
  • GSView:
    Ghostscript のプレヴューソフトです。GSview から32-bit版または64-bit版をダウンロードして下さい。なおGSviewのインストールはGhostscriptのインストールがすんでから行います。
    詳細はTexWikiを参照下さい。